天文講演会20170305 - 修正版

日付:2017年3月5日(日曜日)

時間:13:30〜16:30

場所:町田市民フォーラム(4階 第2学習室)

講師:臼田-佐藤功美子先生(国立天文台)、

岩城邦典先生(国立天文台出版室。4月より(有)サイエンスノード。)

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春一番が吹き荒れた2月が過ぎ、春のポカポカ陽気を感じさせる3月最初の日曜日の午後、

東京都三鷹市にある国立天文台の天文情報センターから、臼田-佐藤功美子さんと岩城邦典さんが、

ここからねっとの皆さんのために町田まで来てくださいました。

(国立天文台でデザインされたブックマークと冊子「国立天文台ニュース」をお土産として頂きました!)

講師とスタッフさらに利用者さん含めて、およそ30名の参加者となりました。

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最初に、簡単に臼田-佐藤さんと岩城さんの紹介をさせていただきます。

臼田-佐藤さんは、天文学分野の研究にて博士号を取得され、

ハワイをはじめとして日本国内においても天文や宇宙に関する授業・講演を

これまでおよそ300回行ってきました。

岩城さんは、国立天文台の出版室にて、主に国立天文台ニュースの編集を手掛けられています。

また、出版物のプロフェッショナルでもあり、サイエンスコミュニケーターとしてもご活躍されている方です。

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第一部として、臼田-佐藤さんより、

国立天文台の最新の取り組みや壮大な宇宙について、授業をして頂きました。

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現在未解決の大きな宇宙の謎は二つあり、地球外生命と、宇宙の未来についてで、

国立天文台をはじめ世界中の研究機関が取り組んでいるそう。

それらやその他の謎を解明する為に観測をしているすばる望遠鏡やアルマ望遠鏡をはじめとするプロジェクトや、

将来建設予定のTMT望遠鏡の紹介をして頂きました。

さて、メインの講義がはじまりました。

講義の内容は以下のとおりです。

・太陽を中心とした、地球や月を含む天体について(太陽系)

・太陽系の近傍の恒星そして、太陽系外惑星

・我々の銀河系とその外にある多数の銀河、そして138億光年先の観測可能な宇宙の果て

最新のトピックを取り入れて楽しくお話しして頂きました。

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講義の中でも私たちの素朴な質問に回答して頂きましたが、

最後に利用者さんからのたくさんの疑問や質問に答えて頂ました。

ここでは、少しだけ紹介させて頂きます。

質問1 : 宇宙ゴミ(スペースデブリ)は観測の邪魔になりますか?

回答1 : 殆ど観測には影響せず、むしろ人工衛星への衝突の方が心配でしょう。

質問2 : 宇宙の形って決まっているの?

回答2 : 観測可能な宇宙(光が地球まで届く範囲)では、平坦だと考えられています。

しかし、私達の宇宙はもっと広がっていると考えられており、観測可能な宇宙の外のことはよくわかりません。

特にスタッフ達が印象に残ったお話として、

「私達の体を構成している炭素、酸素、窒素といった重い元素は、宇宙が始まった直後には存在しなかった。宇宙の中で星が生まれ、星の内部で重い元素が作られ爆発とともにばらまかれ、ということを何十億年もの歴史の中で繰り返され、そして約46億年前に太陽と地球ができた。だから、私達の体は、星の残骸でできていて、みんな星の子なんだ。」

我々スタッフは、「私達一人ひとり貴重な存在なんだ!」

と、命の大切さや尊さを感じることができました。

第2部として、岩城先生から、

国立天文台にてお仕事をすることになったきっかけや、

編集を担当されている「国立天文台ニュース」のご紹介をして頂きました。

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その他にも

・サイエンスコミュニケーションイベント「科学の鉄人」

・磯子の火力発電所におけるイベント

・ガラ紡績機に関するイベント

を企画運営もされているバイタリティー溢れる方です。

また、出版物を作成するにあたって心がけていることもお話しして頂きました。

・依頼した原稿が上がってこない(通常の業務が忙しい為)場合を考えて、予備の原稿を2〜3個控えておく。

・事前に枠組み(レイアウト)を用意してから、原稿を依頼している。

・誰(ターゲット)に読んでもらいたいかを絞ると編集しやすいよ。

まだまだお話しして頂きたいことが山ほどありましたが、予定を大幅に延長してしまった為、

ここで終了としました。

「臼田-佐藤先生、岩城先生ありがとうございました!」

今回ブログ記事を担当しているスタッフAが提案した、この企画。

感想として、以下のことを感じました。

・インターネットをうまく利用すれば、外に出ることを目標にしなくても仕事や勉強はできるんだ。

・好きなことを一生懸命やって自分のアイデアを発信し続けたことで教授陣のお目に止まったんだ。

予定していたワークショップ(地球外生命体を描いてみよう!)については、

質問に対して丁寧に回答して頂いた為、今回はおあずけとさせて頂きました。

(残念!)

そして、、、

・参加者の皆さんともっと対話形式的な感じでやりたかったな。

・作業しながら話しながら、進めたら新しい何かが生まれたりして?

など次の企画案がふつふつと湧いてきています。

世界中にある国立天文台の施設には歴史的建造物や現役の望遠鏡も存在します。

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楽しく知的好奇心を満たすことのできる、三鷹の国立天文台訪問企画を検討中です。

企画が練り上がりましたら告知しますので奮ってご参加ください!

最後に、ブログに掲載する写真についての国立天文台への確認、

そして文章の詳細を臼田-佐藤功美子様と岩城邦典様に確認して頂き修正することに

対して不慣れであったため時間を要してブログの公開が遅れてしまいました。

大変申し訳ありませんでした。

ここからねっと事務局スタッフAより